
新入社員の教育で情シスが担当する内容とは。研修を効果的に進めるポイント
新人社員の教育において、情報システム部門(以下、情シス)ではIT教育を担当します。IT教育を行うことで、ITを活用して業務を効率化したり、情報セキュリティへの意識を高めたりする効果が期待できます。
情シスや管理部門の担当者の中には、「情シスによるIT教育ではどのような内容を扱えばよいのか」「IT教育に関する研修のポイントが知りたい」などとお考えの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、情シスによるIT教育の内容や、研修を効果的に進めるポイントについて解説します。
なお、情シスの採用についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
目次[非表示]
- 1.【新入社員向け】情シスによるIT教育の内容
- 1.1.基本的なPCスキル
- 1.2.ITリテラシー
- 1.3.職務に役立つITスキル
- 1.4.社内のPC利用に関するルール、依頼方法などの説明
- 2.IT教育に関する研修を効果的に進めるポイント
- 2.1.①実践演習を取り入れる
- 2.2.②定期的に理解度を測る
- 2.3.③フォローアップ研修を行う
- 3.まとめ
【新入社員向け】情シスによるIT教育の内容
情シスによるIT教育では、基本的なPCスキルやITリテラシー、職務に活用できるITスキルなどを教えます。また、社内のPC利用に関するルールや依頼方法なども共有しておく必要があります。
なお、情シスに必要なスキルについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
基本的なPCスキル
IT教育では、基本的なPCスキルを新入社員に身につけさせます。
デジタル化の進展のなかで、業務効率化のために仕事のさまざまな場面においてPCが活用されるようになりました。これに伴って、新入社員にも業務を滞りなく行うための基本的なPCスキルが求められるようになっています。
▼基本的なPCスキルの例
- PCの基本的な操作方法
- インターネットや電子メールの使い方
- タイピングスキル など
昨今では、スマートフォンの普及に伴い、PCを持っていないという新入社員も少なくありません。そのため、『タイピングスキル』は従来の想像よりも重要な教育ポイントです。
ITリテラシー
ITリテラシーとは、ITを使う際に必要な基本的な能力・知識のことです。基本的なPCスキルもITリテラシーの一種ですが、そのほかのITリテラシーについても教育しておくことが欠かせません。
▼ITリテラシーの種類
種類 |
概要 |
コンピュータリテラシー |
基本的なPCスキル |
情報基礎リテラシー |
インターネット上の情報について検索や理解、取捨選択を行う能力 |
ネットワークリテラシー |
情報セキュリティの知識によってインターネットを安全に利用する能力 |
SNSの利用法 |
社会人としてのSNSの利用ルール・マナー |
インターネット上には正しい情報だけでなく誤った情報も存在するほか、情報セキュリティにおいてリスクのあるアクセスが発生する場合もあります。情報基礎リテラシーやネットワークリテラシーの教育を行うことで、インターネットを安全で効率的に活用できるようになります。
また、SNSは会社の情報発信源として活用できる一方で、社員の発信内容がもとで会社の信用を損ねたり、情報漏えいにつながったりするリスクもあります。SNSの利用方法を教育しておくと、リスクの軽減が期待できます。
職務に役立つITスキル
新入社員に必要なITスキルは職務内容によっても異なるため、それに合わせた教育も必要となります。
▼職務に役立つITスキルの例
職務内容 |
役立つITスキル |
マーケティング・プロモーション |
|
プログラミング |
|
Webデザイン |
|
社内のPC利用に関するルール、依頼方法などの説明
社内のPCにおいては、個人用のPCと異なりセキュリティを確保するための利用ルールを設けているケースがあります。新入社員への教育を行う際は、それらのルールを共有しておく事が欠かせません。
▼社内PCにおけるルールの例
- 利用できるWebサイト・ツール・外部機器の制限
- 業務に使用するファイルの管理方法
- パスワードの管理方法 など
また、他の社員に業務上の依頼をする際に、どのようなフローで行うかについても説明しておく必要があります。
IT教育に関する研修を効果的に進めるポイント
IT教育に関する研修を効率的に進めるには、実践演習を取り入れたうえで定期的な理解度の確認やフォローアップ研修を行ったりすることが重要です。
①実践演習を取り入れる
研修においては、知識やスキルを座学で教えるだけでなく、実践演習でアウトプットして定着させることがポイントです。
実践演習を取り入れることで、研修内容をより深く理解させられます。また、新入社員が研修で得た知識・スキルを実際の業務に活かしやすくなると期待できます。
②定期的に理解度を測る
研修中は、定期的に参加者の理解度を図る必要があります。研修による知識・スキルへの理解度は新入社員によって異なり、理解度が十分でない場合はその後の研修にもついていけなくなる可能性があります。
テストやアンケートによって定期的に理解度を測ったうえで、都度サポートしていくことが重要です。
③フォローアップ研修を行う
IT研修を一度完了したあとも、定期的にフォローアップ研修を実施することが欠かせません。
ある程度時間を空けてからフォローアップ研修を行うと、研修の成果を実践でしっかりと活用できているかを確認できるほか、課題があればサポートもできます。
まとめ
この記事では、新人社員に情シスが行う教育について以下の内容を解説しました。
- 情シスによるIT教育の内容
- IT教育に関する研修を効果的に進めるポイント
新入社員の教育において、情シスはIT教育を担当します。基本的なPCスキルやITリテラシー、職務に使用するITスキルなどを身につけさせることで、新入社員がPCやインターネットを活用した業務を円滑に行えるようになります。
また、SNSにおけるリスクを軽減するために、社会人としてのSNS上でのルール・マナーを教えておくことも欠かせません。
IT教育に関する研修を実施する際は、実践演習と定期的な理解度の確認を行うことが重要です。さらに、一度研修が終わったあとにもフォローアップ研修を設けると、実務への応用に課題が生じている際にもサポートが行えます。
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