社内システムの監視で安定稼働を目指す! 監視対象や進め方、注意点とは?
社内業務を円滑に行うためには、システムの障害や不具合を防いで安定して稼働させることが重要です。また、サイバー攻撃や不正アクセスなどのセキュリティリスクに対応するための対策も求められます。
そこで重要となるのが、社内システムを監視できる体制を整えることです。しかし、システムの監視には専門的なスキルが必要になるほか、監視項目は多岐にわたります。
情報システム部門や管理部門では、「自社で監視運用できるリソースを確保するのが難しい」「運用に負担がかかっている」などの課題を持つ方もいるのではないでしょうか。
この記事では、システム監視の重要性を踏まえつつ、システム監視を効率的に運用するための進め方や注意点について解説します。
なお、社内システムの改善を図るポイントについては、こちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。
目次[非表示]
- 1.システム監視の重要性
- 2.システム監視における2つの領域
- 3.システム監視を効率的に運用するための進め方
- 3.1.システム監視ツールを導入する
- 3.2.システム監視のITアウトソーシングを活用する
- 3.3.システム監視を効率化するときの注意点
- 4.まとめ
システム監視の重要性
システム監視とは、ITシステムが正常に稼働しているかどうかを監視することです。主にシステム内で動作しているサーバ・アプリケーション・ネットワークなどの稼働状況を定期的に確認します。
システム監視を行っていない場合、障害や不具合が発生した場合の対応が遅れて、サーバーダウンのような大規模な停止につながる可能性があります。
また、システム障害の原因がウイルス感染やサイバー攻撃だった場合には、重要な情報が漏洩したり、不正アクセスが行われたりするリスクにつながります。
ほかにも、システム監視には障害発生を予防する目的もあります。障害を事前に検知して、アラートログから障害を予見することで、予防保守を実施することができます。
システムを安定的に稼働させて、円滑な業務遂行とセキュリティリスクに対応するためには、システム監視を行うことが重要です。
システム監視における2つの領域
システム監視には、主にインフラ監視とサービス監視の2つの領域があります。
▼システム監視の2つの領域
領域 |
監視対象 |
監視方法 |
インフラ監視 |
|
|
サービス監視 |
|
|
インフラ監視とは、ITサービスを提供するために構築されたサーバやネットワークなどのITインフラが、正常に動作しているかを常時確認することです。
一方のサービス監視では、各サーバで展開しているさまざまアプリケーションを監視対象としています。
2つの領域でシステム監視を行うことで、セキュリティの脅威を未然に防ぐとともに、インシデントが発生した際に迅速に復旧活動を行えるようになります。
システム監視を効率的に運用するための進め方
システム監視を効率的に運用していくには、ツールやITアウトソーシング(業務代行)を活用することがポイントです。
システム監視ツールを導入する
システムの稼働状況を監視できるシステム監視ツールを導入することで、システム管理の効率化が図れます。
ツールによって機能は異なりますが、障害や不具合などの予兆を検知したり、インシデント発生時に通知を行ったりすることが一般的です。
ツールの活用により、24時間365日の監視ができるほか、システム監視の工数を削減または一部を自動化して、効率的な運用ができるようになります。
システム監視ツールを検討する際に確認しておく項目は、以下のとおりです。
▼システム監視ツールの検討時に確認しておく項目
- ハードウェア・ソフトウェア・クラウドサービスなどのさまざまなログを一括で収集できるか
- ラベル付きで重要度や緊急度などをある程度自動判断できるか
- シナリオ設定による自動対応(PCの隔離や予備機の切替など)ができるか
システム監視のITアウトソーシングを活用する
システム監視を請け負っている専門会社のITアウトソーシングを活用することも一つの方法です。
専門会社やサービスによっては、システム監視だけでなく、システム運用・保守、障害発生時の対応などをまとめて依頼できることもあります。
対応範囲や監視項目、費用などは専門会社によって異なるため、自社が求める要件に対応しているサービスを選定することが必要です。
>>社内システム運用管理業務トータルサポートサービスに関する資料ダウンロードはこちら
システム監視を効率化するときの注意点
ツールやITアウトソーシングを活用して、システム監視の効率化を図る際には、以下の注意点があります。
▼注意点
- システム監視ツールの活用には専門的な知識が求められる
- ITアウトソーシングにはセキュリティ対策が必要になる
システム監視ツールを活用する場合、ツール自体の運用・保守や、障害発生時の対応については自社で行う必要があるため、専門知識が求められます。
また、システム監視をアウトソーシングする際に、外部の専門会社に自社の情報が漏洩してしまう可能性も考えられます。情報漏洩のリスクを回避するには、セキュリティ対策についての基本方針を確認して、契約時には情報の取り扱いについて明文化しておくことが重要です。
まとめ
この記事では、社内システムの監視について以下の内容を解説しました。
- システム監視の重要性
- システム監視における2つの領域
- システム監視を効率的に運用するための進め方
- システム監視を効率化するときの注意点
社内システムの稼働状況を把握して、障害や不具合の発生を防いだり、インシデントに速やかに対応したりするために、システム監視を行うことが欠かせません。
システム監視には2つの領域があり、さまざまな監視項目・監視方法があるため、効率的に運用するにはツールやITアウトソーシングを活用することが有効です。
『FGLテクノソリューションズ』の社内システム運用サービスでは、インフラ管理のITアウトソーシングを承っております。ネットワーク機器やサーバ機器などを総合的に監視して、安定した稼働を実現します。
サービスの詳細については、こちらから資料をダウンロードしていただけます。