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ITインフラをクラウド化するには? スムーズに進めるためのポイントとは

ITインフラは、企業の事業活動や業務に欠かせない基盤です。近年では、オンプレミス環境で運用していたITインフラをクラウド環境に移行する企業が増えており、ビジネスモデルや働き方を変えるきっかけとなっています。

情報システム(以下、情シス)や管理部門の担当者のなかには「ITインフラをクラウド化するメリットは何なのか」「移行する際に押さえておくポイントはあるか」など気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、ITインフラをクラウド化する仕組みやサービスの形態、メリット・デメリット、移行をスムーズに進めるポイントについて解説します。

なお、社内システムのクラウド化についてはこちらの記事をご確認ください。

目次[非表示]

  1. 1.ITインフラのクラウド化とは
  2. 2.クラウドサービスの形態
  3. 3.ITインフラをクラウド化するメリット
  4. 4.ITインフラをクラウド化するデメリット
  5. 5.クラウド化をスムーズに進めるためのポイント
    1. 5.1.➀目的と現状課題を明確にする
    2. 5.2.②自社の運用体制に合ったサポート体制を選ぶ
  6. 6.まとめ

ITインフラのクラウド化とは

ITインフラのクラウド化とは、オンプレミス環境で運用していたサーバやシステムなどをインターネット経由により利用できる環境に移行することです。

従来のオンプレミス環境では、社内にサーバを設置して、ソフトウェアをインストールしたパソコンを用いて業務を行っていました。

クラウド化を実現すると、ネットワーク上にあるサーバを使用するため、インターネットの接続が可能であれば場所・端末を問わずにシステムにアクセスできるようになります。

▼クラウド環境のイメージ

クラウド環境のイメージ

画像引用元:総務省『クラウドサービスの仕組み

ITインフラのクラウド化により、自社でハードウェアの購入や保守運用を行う必要がなくなるほか、施設内だけでなく自宅または外出先でもシステムを利用することが可能です。

なお、ITインフラにおけるオンプレミスとクラウドの比較については、こちらの記事をご確認ください。

出典:総務省『クラウドサービスの仕組み

クラウドサービスの形態

クラウドサービスには、SaaS・PaaS・IaaSといった3つの形態があります。それぞれクラウド化できる領域が異なるため、自社の業務特性を踏まえて選定することが必要です。

▼クラウドサービスの形態

形態
概要
SaaS
インターネットに接続してアプリケーションやソフトウェアを利用するサービス
PaaS
アプリケーションの開発に必要な環境が備わったプラットフォームを利用するサービス
IaaS
インターネット経由でサーバやネットワークなどのITインフラ機能を構築するサービス

【SaaS】

SaaSでは、Webブラウザや専用のアプリケーションを利用して業務に必要な機能を利用できます。これまでパソコンにインストールして使っていたソフトウェアをクラウド化することが可能です。

【PaaS】

PaaSには、OS・ミドルウェア・プログラミング言語処理などの実装基盤が備わっています。開発環境をクラウド化して手軽にアプリケーションの開発を行えます。

【IaaS】

IaaSでは、サーバ・ネットワーク・ストレージなどのITインフラに必要な基盤部分をクラウド化することが可能です。自社の要件に応じて柔軟にアプリケーションの開発環境を構築できます。

ITインフラをクラウド化するメリット

ITインフラをクラウド化するメリットには、以下が挙げられます。

▼メリット

  • 場所や端末を問わずにアクセスできる
  • 保守運用の負担を抑えられる
  • 柔軟にリソースの縮小・拡張を行える など

クラウドサービスは、ネットワーク上のサーバを介して利用できるため、インターネット環境があれば場所や端末を問わずアクセスすることが可能です。これにより、柔軟な働き方の実現や、移動時間の短縮による業務の効率化が期待できます。

また、サーバのメンテナンスやOSのアップデートなどはクラウド事業者が行います。自社で保守運用を行う必要がなくなり、情シスや管理部門の負担とコストの削減が可能になります。

さらに、必要に応じてクラウドサービスのリソースを縮小・拡張できることもメリットの一つです。事業の拡大や業務体制の変更などにも柔軟に対応できます。

ITインフラをクラウド化するデメリット

ITインフラのクラウド化を進める際は、デメリットについても理解しておく必要があります。

▼デメリット

  • インターネット回線や環境による影響を受けやすい
  • 事前に運用コストの把握が難しい
  • 既存システムとの連携ができない場合がある

社内のインターネット回線を使用する場合には、通信量が増えると速度の低下が発生して業務に支障をきたす可能性が考えられます。インターネット回線の不具合が生じた際にも、業務の継続ができなくなります。

また、クラウドサービスによって利用できる機能やカスタマイズの内容・範囲などが異なります。導入後に追加のカスタマイズを行ったり、複数のクラウドサービスを併用したりする必要性が出てくる可能性もあり、事前に運用コストを想定することが難しくなります。

さらに、自社で独自に開発・改修した既存システムは、クラウド環境と互換性がなく連携ができない場合もあるため、注意が必要です。

クラウド化をスムーズに進めるためのポイント

クラウド化を進める際は、現状のITインフラ環境を整理したうえで、目的・課題を踏まえて移行する範囲やサポート体制を選択することがポイントです。

➀目的と現状課題を明確にする

ITインフラをクラウド化する目的と現状課題を明確にします。

現在の業務プロセスやITインフラの運用管理に関する課題を洗い出すことで、クラウド化する目的が明確になり、対象とする業務や範囲を検討できます。

▼現状課題を洗い出す際に確認する項目

  • ハードウェア・ソフトウェアの数
  • システムの利用状況
  • 業務の体系・プロセス
  • 社内における運用管理体制
  • セキュリティの管理方法 など

クラウド化する業務や範囲を決定したうえで、自社に必要なクラウドサービスの形態・機能を選定することが重要です。

なお、ITインフラに求められるセキュリティ対策についてはこちらの記事をご確認ください。

②自社の運用体制に合ったサポート体制を選ぶ

クラウドサービスの導入前には、サポート体制を確認しておく必要があります。

クラウド環境への移行や運用中のトラブル対応などをサポートしてくれるサービスを選定すると、スムーズな導入と安定した運用につなげられます。

また、クラウド化にあたっては、要件定義やクラウドサービス選定、マニュアルの作成、セキュリティポリシーの見直しなどのさまざまな対応が必要です。自社のみで対応が難しい場合には、ITアウトソーシング(業務代行)事業者にサポートを依頼することも一つの方法です。

ITアウトソーシングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

まとめ

この記事では、ITインフラのクラウド化について以下の内容を解説しました。

  • クラウド化の概要
  • クラウドサービスの形態
  • ITインフラをクラウド化するメリット・デメリット
  • クラウド化をスムーズに進めるためのポイント

ITインフラをクラウド化すると、インターネットを経由して業務に用いるシステムや開発環境などを利用できるようになります。業務の効率化や保守運用コストの削減、柔軟な働き方の実現などが期待できます。

ただし、クラウド化の対象範囲や機能、カスタマイズ性、サポート体制などはサービスによって異なります。導入する際は、目的と現状課題を明確にするとともに、自社の運用体制を踏まえて外部の支援を検討することが重要です。

FGLテクノソリューションズ』では、約20年にわたって蓄積した経験とノウハウを基に、ITインフラの構築や運用管理をはじめとする幅広い業務の代行を承っております。オンプレミス環境からクラウド環境への移行もお任せください。

サービスの詳細については、こちらから資料をダウンロードしていただけます。

山根 佐利
山根 佐利
1998年に入社し、インフラエンジニアとしてシステム導入から運用を担当しました。 2000年には社内情シス業務のアウトソーシングサービスを立ち上げ、現在はマーケティング兼プリセールスを担当し、サービス事業部と共に自社の社内情シス担当も兼務してノウハウを習得しています。

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