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IT人材に必要なスキルとは? デジタル時代に対応する人材を確保する方法

近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進やAI・IoTなどの先端技術の発展によって、IT人材にはより高度なスキルが求められており、その範囲も広がりつつあります。

一方で、企業のIT人材は不足しており、総務省が発表している情報通信白書によると、スキルや技術に関する質的な面においては90.5%の企業が不足を感じている状況です。

デジタル時代に対応していくために、先端的な技術を持つIT人材の育成・確保に取り組むことが重要な経営課題の一つといえます。

企業の情報システム部門や管理部門では、「IT人材にはどのようなスキルが求められるのか」「高度なスキルを持ったIT人材を確保するにはどうすればよいのか」など疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

この記事では、IT人材に必要なスキルや人材確保に関する課題、IT人材を確保する方法について解説します。


出典:総務省『令和3年版 情報通信白書



目次[非表示]

  1. 1.IT人材に必要な3つのスキル
  2. 2.IT人材の確保に関する課題
  3. 3.デジタル時代に対応するIT人材を確保する方法
    1. 3.1.①自社でIT人材を育成する
    2. 3.2.②職場環境や処遇の改善を図る
    3. 3.3.③ITアウトソーシング(業務代行)を活用する
  4. 4.まとめ


IT人材に必要な3つのスキル

経営戦略や事業内容などによって必要なスキルは異なりますが、基本的なスキルには以下の3つが挙げられます。


▼IT人材に必要なスキル

スキルの種類
詳細
ITに関する基本的な知識・スキル
  • 情報セキュリティ
  • システムの保守運用
  • プログラミング など
新しい技術に関する知識・スキル
  • AI・IoTに関する知識と技術
  • データサイエンス
  • 意欲的な技術習得と情報収集
文書作成スキル
  • システムの仕様書
  • 要件定義書
  • 設計書 など
コミュニケーションスキル
  • 開発チームや業務部門との情報共有
  • 関係部門とのスケジュール調整
  • 業務部門へのヒアリング など


近年では、デジタル技術の進展やDXの推進などに伴い、IT人材に求められるスキルが高度かつ広範囲になっています。今後のデジタル時代には、先端技術や高度な情報セキュリティ技術を持つIT人材が求められます。


▼今後のデジタル時代に求められるIT人材

  • AIの活用や解析などを行うデータサイエンス
  • ITを活用して業務プロセスやビジネスモデルを変革するための要件定義と設計・開発
  • 各事業部門の業務を理解しており、経営戦略に基づいたIT戦略を策定するITアーキテクト
  • 安全なシステム構築と保守運用ができる高度なセキュリティ技術


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IT人材の確保に関する課題

日本ではIT人材が不足しており、デジタル庁の『デジタル人材の育成・確保に向けて』によると、国内企業の9割近くがIT人材の質・量ともに不足していると回答しています。


▼IT人材の量・質に対する不足感

IT人材の量・質に対する不足感

画像引用元:デジタル庁『デジタル人材の育成・確保に向けて


また、総務省の『令和4年版 情報通信白書』によると、AIやデータ解析などの高度なスキルを持つ先端人材については、「大いに不足する」と回答した企業は3割を超えています。さらに、巧妙化・複雑化するサイバー攻撃から企業を守る情報セキュリティ人材も量・質ともに不足している状況です。

IT人材が不足する原因には、以下が考えられます。


▼IT人材不足の原因

  • 少子高齢化による生産年齢人口の減少
  • デジタル技術の進歩による既存スキルの旧式化
  • 長時間労働や業務負担が大きいことによる離職・採用難
  • IT人材需要の増加
  • 業務の分業化に伴うスキルの偏り


先端IT人材や情報セキュリティ人材の需要が高まる一方で、少子高齢化、人材難によって供給は限られているため、今後もIT人材の確保が厳しさを増していくと考えられます。

なお、IT人材不足への対策についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

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出典:デジタル庁『デジタル人材の育成・確保に向けて』/総務省『令和4年版 情報通信白書


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デジタル時代に対応するIT人材を確保する方法

デジタル時代に求められる高度なIT人材を確保するには、自社で育成をしたり、優秀な人材確保につながる職場環境を整備したりすることが重要です。また、外部のリソースを有効活用することも一つの方法です。


①自社でIT人材を育成する

IT人材を確保するには、社内にいる既存のIT人材に対してさらなるスキルの習得を促したり、非IT人材に対してデジタル技術に関する知識を身につけさせたりすることが必要と考えられます。


▼IT人材育成の方法

  • 社内での座学やOJTの実施
  • 社外研修の実施
  • eラーニングの導入


ただし、IT人材として活躍するために習得する知識・技術の範囲は広いため、社内にいる1人の人材を育成したとしても、すべての範囲を賄うことは難しい点には注意が必要です。

なお、IT人材の育成についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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②職場環境や処遇の改善を図る

IT人材への待遇や雇用条件を見直したり、ワークライフバランスを向上できる制度を導入したりして、魅力的な職場へと改善を図ることも一つの方法です。

職場環境や処遇を見直して、求職者にとって魅力的な労働条件を実現することによって、優秀なIT人材の採用につながることが期待できます。


▼職場環境・待遇の改善方法

  • ITに関する資格取得者への手当の付与
  • 能力や成果に応じた人事評価による報酬の設定
  • 多様な働き方の導入
  • 休暇に関する福利厚生の充実


③ITアウトソーシング(業務代行)を活用する

IT人材の不足感が強まるなかで、短期間で新たに人材を確保したり、スキルシフトに対応したりすることは容易ではないと考えられます。

自社が求めるスキルの要件を満たすIT人材を確保・育成することが難しい場合には、ITアウトソーシング(業務代行)の活用が有効です。ITアウトソーシングを活用することによって、IT人材のリソースを補えるほか、以下のメリットが期待できます。


▼ITアウトソーシングのメリット

  • コア業務に集中できる
  • システムのガバナンス強化を図れる
  • 知識やノウハウを補填できる
  • コストを抑えられる可能性がある


ITアウトソーシングについては、こちらの記事をご確認ください。

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まとめ

この記事では、IT人材に必要なスキルについて以下の内容を解説しました。


  • IT人材に必要な3つのスキル
  • IT人材の確保に関する課題
  • デジタル時代に対応するIT人材を確保する方法


デジタル技術の進展やDXの推進に伴い、先端IT人材と情報セキュリティ人材の需要が高まる一方で、少子高齢化、人材難によってIT人材を確保することが難しくなっています。

デジタル時代に対応するIT人材を確保していくには、既存IT人材・非IT人材の育成を行うとともに、職場環境や処遇の改善を図り、採用活動を促進させることが重要です。また、自社が求める要件を満たす人材の育成・採用が難しい場合には、ITアウトソーシングの活用も有効です。

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