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【2025年】IT業界の最新トレンド! 情シスが押さえておきたいキーワードとは

ITの進歩速度は著しく、日々開発される新技術のトレンドを押さえることで、業務効率化や新たなビジネスの創出が期待できます。

また、企業がITの進歩に対応していくには、2025年の崖と呼ばれる問題やサイバーセキュリティの現況についても把握して対策を行う必要があります。

この記事では、新技術や2025年の崖、セキュリティに関連する最新トレンドを解説します。


目次[非表示]

  1. 1.新技術に関連する最新トレンド
    1. 1.1.生成AIによる業務の効率化
    2. 1.2.ハイブリッドクラウド
  2. 2.2025年の崖に関連する最新トレンド
    1. 2.1.DX推進の加速
    2. 2.2.IT人材の不足
  3. 3.セキュリティ関連の最新トレンド
    1. 3.1.Windows10のサポート終了
    2. 3.2.SASE
  4. 4.まとめ


新技術に関連する最新トレンド

新技術に関連する最新トレンドとしては、生成AIやハイブリッドクラウドが挙げられます。


生成AIによる業務の効率化

生成AIとは、テキストや画像、音声などを自律的に生成できるAI技術の総称です。生成AIの市場規模は年々拡大しており、2027年には1,200億ドルにもなると想定されています。


▼生成AIの市場規模

生成AIの市場規模

画像引用元:総務省『令和6年度版情報通信白書


生成AIを活用することで、コンテンツ制作やカスタマーサポート、建設分野などさまざまな業務領域での効率化が期待できます。

なお、生成AIやAIツールについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

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出典:総務省『令和6年度版情報通信白書


ハイブリッドクラウド

ハイブリッドクラウドとは、クラウドにおける実装モデルの一つで、プライベートクラウドとパブリッククラウドを組み合わせて使用することを指します。


▼クラウドの実装モデル

実装モデル
概要
プライベートクラウド
特定のユーザーのみが利用できるクラウド
パブリッククラウド
不特定多数のユーザーに分割して提供されるクラウド
ハイブリッドクラウド
プライベートクラウドとパブリッククラウド、オンプレミスなどの異なる環境を組み合わせた運用形態


カスタマイズ性やセキュリティに優れる代わりにコストがかかりやすいプライベートクラウドやオンプレミスと、導入コストを抑えやすいパブリッククラウドの併用によって、柔軟なIT環境の構築が実現できます。

また、複数のクラウドを利用することから、セキュリティにおけるリスクの分散が行えます。

なお、クラウドの構築や運用についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

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2025年の崖に関連する最新トレンド

2025年の崖とは、レガシーシステムによって2025年以降に生じるとされる経済的損失を指す言葉です。経済産業省が2018年に発表した『DXレポート』において提唱されました。

DXレポートで示された2025年になった現在においては、改めて2025年の壁について押さえておくことが求められます。

※レガシーシステムとは、老朽化・ブラックボックス化が進んだ社内の既存ITシステムのこと


出典:経済産業省『DXレポート


DX推進の加速

DXレポートにおいてレガシーシステムが経済的損失につながるとされた理由の一つに、DX(デジタルトランスフォーメーション)への対応が難しいという問題があります。


▼レガシー化した既存システムによるDXの課題

レガシー化した既存システムによるDXの課題

画像引用元:総務省『デジタル・トランスフォーメーションによる経済へのインパクトに関する調査研究


DXが実現できないと競合他社との競争において不利になり、経済的損失が生じやすくなると考えられます。レガシーシステムからの脱却を図り、DXの推進を加速させることが重要です。

なお、2025年の崖を乗り越えてDXを推進するための対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

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出典:総務省『デジタル・トランスフォーメーションによる経済へのインパクトに関する調査研究


IT人材の不足

レガシーシステムが経済的損失を引き起こすもう一つの理由として、IT人材の不足が挙げられます。

現在の日本において、IT人材は慢性的に不足しています。レガシーシステムを運用している場合、その維持管理のためにIT人材が割かれてしまうため、さらに人材リソースが不足しやすくなります。

IT人材が不足すると、セキュリティリスクが高まって経済的なリスクにも結びつきます。限られたIT人材を効率的に活用して安定した企業活動を維持するには、レガシーシステムからの脱却が欠かせません。

なお、IT人材不足への対策についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

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セキュリティ関連の最新トレンド

セキュリティ関連の最新トレンドとしては、Windows10のサポート終了やSASEなどが挙げられます。


Windows10のサポート終了

マイクロソフト社がリリースしているOSのWindows10について、サポートが2025年10月14日に終了します。

サポートが終了したOSは、更新・修正のプログラムやテクニカルサポートが提供されなくなることから、セキュリティのリスクが高まると考えられます。

OSは企業におけるITインフラを構成する基盤のため、サポートが切れた状態で放置せず、新しいOSへと速やかに移行することが重要です。

なお、Windows10のサポート終了についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

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出典:日本マイクロソフト『Windows10、Windows8.1、Windows7のサポート終了について


SASE

SASEとは“Secure Access Service Edge”の略称で、ネットワークとセキュリティの機能を一つのクラウド上で一体的に管理するフレームワークです。

ネットワークとセキュリティの管理が一体化することで、アクセスの安全性を確保しやすくなります。

近年では企業活動においてクラウドサービスの利用やテレワークを行う機会が増えているため、社外との通信におけるセキュリティ対策として注目されています。



まとめ

この記事では、IT業界のトレンドについて以下の内容を解説しました。


  • 新技術に関連する最新トレンド
  • 2025年の崖に関連する最新トレンド
  • セキュリティ関連の最新トレンド


IT技術が日々進歩するなか、企業にとっては新技術の開発による業務効率化の恩恵がある一方で、2025年の壁やセキュリティついての対応も求められます。

IT人材が不足するなか、自社の情シスのみで対応する人員を揃えることが難しい場合、ITアウトソーシング(業務代行)を活用する方法もあります。

FGLテクノソリューションズ』の社内システム運用管理サービスでは、情報システム部門や管理部門が対応している業務を代行するITアウトソーシングサービスを提供しています。ICT領域のプロフェッショナルとして、貴社の課題とご要望を踏まえたサービスをご提案いたします。

詳しくは、こちらの資料をご確認ください。


山根 佐利
山根 佐利
1998年に入社し、インフラエンジニアとしてシステム導入から運用を担当しました。 2000年には社内情シス業務のアウトソーシングサービスを立ち上げ、現在はマーケティング兼プリセールスを担当し、サービス事業部と共に自社の社内情シス担当も兼務してノウハウを習得しています。

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